M字ハゲや前髪の薄毛に悩む男性にとって強風は天敵です。朝時間をかけて完璧にセットしたはずの前髪が一瞬の突風で無残にも真ん中からパカッと割れてしまい隠していたおでこが露わになる瞬間は絶望以外の何物でもありません。街中のウィンドウや電車の窓に映る割れた前髪を見るたびに自信が削がれていくような感覚に陥ります。しかし風に怯えて下を向いて歩く必要はありません。風に負けない強固な構造と万が一乱れてもすぐに手直しできるスタイリング術を身につければそのストレスから解放されることは可能です。前髪が割れる最大の原因は根元の方向性と毛量のバランスの悪さにあります。薄毛の人は隠したい一心で髪を無理やり横から持ってきたり長く伸ばしたりしがちですがこれらは風に対して非常に脆弱な構造です。風に強い前髪を作るための鉄則は根元のクロスとハードスプレーの点射です。まずドライヤーで乾かす際に前髪の根元を指で激しくこすりながら乾かします。右の髪は左へ左の髪は右へとクロスさせるように乾かすことで根元同士が絡み合い割れにくい土台が出来上がります。分け目をあえて作らず曖昧にすることがポイントです。次にワックスで形を整えますがここではつけすぎないことが重要です。重くなると風で動いた後の戻りが悪くなります。少量を毛先中心に馴染ませ束感を作ります。そしてここからがプロの技です。ハードスプレーを使いますが全体にシューッとかけるのではなく指先にスプレーを吹きかけその指で前髪の毛先と根元をつまむようにしてポイントで固定していきます。これを点射またはピンポイント固定と呼びます。髪全体をガチガチに固めるのではなく要所要所を接着剤で留めるようなイメージです。これにより見た目は自然でありながら風を受けても型崩れしにくい強靭な前髪が完成します。それでも不安な場合はヘアスタイルの構造自体を変えるのも手です。例えば前髪の内側を短くカットしその上から長い髪を被せるダブルバングのような構造にすると内側の短い髪がクッションとなり風が吹いても地肌が見えにくくなります。またパーマをかけて毛流れをランダムにすることで割れ目が目立たないようにするのも効果的です。美容師に風で割れるのが悩みだと相談すればカットの技法で解決策を提案してくれるはずです。もし外出先で前髪が割れてしまった場合のリカバリー術も知っておきましょう。慌てて手櫛で直そうとすると余計に割れ目が強調されてしまうことがあります。まずは一度指の腹で地肌をこすり根元の絡まりをリセットします。そして携帯用のコームなどでジグザグにとかすことで分け目をぼかします。携帯サイズのハードスプレーやパウダー整髪料を持ち歩いておけばトイレなどでサッと修復することができます。風は自然現象であり避けることはできませんが備えることはできます。割れにくいベース作りと崩れない固定テクニックそしてリカバリーの準備をしておけば強風の日でも堂々と顔を上げて歩くことができます。