髪は内側から作る四十代からの美髪食生活

四十代を迎え、髪のボリュームダウンやパサつきが気になり始めたら、毎日の食生活を見直すことが、薄毛改善への重要なステップとなります。髪は、私たちが食べたものから作られる「体の一部」。内側からしっかりと栄養を与えることで、健やかな髪が育つ土壌を整えることができるのです。「これを食べれば治る」という特効薬のような食品はありませんが、髪の成長に欠かせない栄養素を意識的に、そしてバランス良く摂取することが大切です。まず、最重要栄養素は「タンパク質」です。髪の主成分であるケラチンを作るために不可欠です。肉、魚、卵、そして特に女性におすすめなのが大豆製品(豆腐、納豆、豆乳など)です。大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをし、ホルモンバランスを整える助けになるとも言われています。次に、髪の合成や頭皮の新陳代謝をサポートする「ビタミン・ミネラル」です。特に意識したいのが「亜鉛」。ケラチンの合成に必須で、牡蠣やレバー、赤身肉、ナッツ類に多く含まれます。女性に不足しがちな「鉄分」も重要です。ヘモグロビンとなり酸素を運び、頭皮の血行に関わります。レバー、赤身肉、あさり、小松菜などを積極的に摂りましょう。「ビタミンB群」は、頭皮の代謝を助け、皮脂バランスを整えます。豚肉、マグロ、レバー、卵、納豆などに豊富です。また、「ビタミンC」はコラーゲンの生成を助け、鉄分の吸収を高めます。果物や野菜からしっかり摂取しましょう。「ビタミンE」は血行を促進し、抗酸化作用があります。アーモンドなどのナッツ類やアボカドに含まれます。これらの栄養素をバランス良く摂るためには、単品の食品に頼るのではなく、多様な食材を使った和食中心の食事が理想的です。インスタント食品や甘いもの、脂っこいものは控えめに。美しく健やかな髪は、健康的な食生活から育まれます。今日から少しずつ、食卓を見直してみませんか。