プロペシア長期使用の効果と私の決断

プロペシアとの付き合いも、気づけばもう何年にもなる。最初は半信半疑で始めた治療だったが、幸いにも私の場合は、抜け毛の減少という形で比較的早い段階で効果を実感することができた。それ以来、毎日の服用を欠かさず続けている。鏡を見るたびに感じていた憂鬱な気持ちは薄れ、髪型を気にせず外出できるようになったことは、精神衛生上、非常に大きな変化だった。しかし、長期間服用を続ける中で、ふと考えることもある。この先、いつまで飲み続けるのだろうか、と。プロペシアは服用を中止すれば、抑制されていたDHTの生成が再び始まり、AGAの進行が再開してしまう。つまり、効果を維持するためには、基本的には服用を継続する必要があるのだ。経済的な負担も決して小さくはない。毎月の薬代は、積み重なればそれなりの金額になる。また、長期服用による身体への影響がないか、という漠然とした不安もゼロではない。幸い、これまで私自身は特に気になる副作用を感じたことはないし、定期的な血液検査でも異常は見られない。それでも、薬を飲み続けるという行為自体に、一抹の抵抗感のようなものが時折顔を出す。それでもなお、私がプロペシアの服用を続けている理由は、やはりその効果に対する満足度が大きいからだ。髪があることで得られる自信や精神的な安定は、私にとって薬代や漠然とした不安を上回る価値があると感じている。もちろん、これは私個人の価値観であり、判断だ。将来、もし健康上の理由や経済的な理由で継続が難しくなった場合には、その時点で改めて医師と相談し、治療の中止や変更を検討することになるだろう。大切なのは、漫然と服用を続けるのではなく、定期的に自身の状況を見つめ直し、医師とのコミュニケーションを取りながら、納得の上で治療を継続していくことだと考えている。プロペシアの長期使用は、効果とリスク、そして自身の価値観を天秤にかけながら、自分自身で下していく「決断」の連続なのかもしれない。