育毛剤と発毛剤は、購入できる場所や価格帯、そして入手方法にも違いがあります。どこでどのように手に入れられるのかを知っておくことも、製品選びの参考になります。まず「育毛剤(医薬部外品)」ですが、これは比較的多くの場所で購入することができます。ドラッグストアや薬局はもちろん、スーパーマーケット、バラエティショップ、デパート、そしてインターネット通販サイトなど、様々な販売チャネルがあります。選択肢が非常に多く、手軽に入手しやすいのが特徴です。価格帯も幅広く、数百円から数千円、中には1万円を超えるような高価格帯の製品まで様々です。配合されている成分やブランドイメージ、容量などによって価格は大きく異なります。自分の予算や好みに合わせて選びやすい反面、種類が多すぎてどれを選べば良いか迷ってしまうこともあるかもしれません。一方、「発毛剤(医薬品)」、特にミノキシジルを配合した製品は、購入できる場所が限られています。これは、発毛剤が「第1類医薬品」に分類されるためです。第1類医薬品は、副作用などのリスクから、薬剤師による情報提供(説明)を受けてからでないと購入できません。そのため、購入できるのは、薬剤師が常駐している薬局やドラッグストアに限られます。最近では、一部のオンラインストアでも、薬剤師とのオンラインでのやり取りや問診を経ることで購入可能になっています。また、皮膚科やAGA専門クリニックなど、医療機関で医師の診察を受けた上で処方してもらうことも可能です。クリニックによっては、市販されていない高濃度のミノキシジル外用薬や、他の治療薬(内服薬など)と組み合わせて処方される場合もあります。価格帯は、育毛剤と比較すると高めになる傾向があります。ミノキシジルの濃度や容量にもよりますが、1ヶ月分で数千円から1万円程度が目安となることが多いでしょう。クリニックでの処方の場合は、診察料などが別途かかることもあります。購入場所や入手方法の違いは、製品の性質(医薬部外品か医薬品か)を反映していると言えます。