薄毛や抜け毛対策として、育毛剤と発毛剤のどちらを選ぶべきか、迷う方は多いでしょう。それぞれ目的や効果が異なるため、ご自身の髪や頭皮の状態、そして何を一番改善したいのかを明確にして選ぶことが重要です。選び方のポイントをいくつかご紹介します。まず、ご自身の「薄毛の進行度」を確認しましょう。抜け毛が少し増えた、髪にハリやコシがなくなってきた、といった比較的初期の段階であれば、まずは「育毛剤」から試してみるのが良いかもしれません。育毛剤は、頭皮環境を整え、これ以上の進行を予防する目的で使われます。また、頭皮にかゆみやフケなどのトラブルがある場合も、抗炎症成分などが配合された育毛剤が適していることがあります。一方、明らかに分け目が広がってきた、地肌が透けて見える範囲が広がってきた、髪の本数自体が減ってきている、と感じるなど、薄毛がある程度進行している場合は、「発毛剤」の使用を検討する段階かもしれません。特に、髪の本数を増やしたい、細くなった髪を太くしたいという明確な「発毛」への希望がある場合は、医学的に発毛効果が認められているミノキシジル配合の発毛剤が選択肢となります。次に、「求める効果」を考えましょう。「予防」や「現状維持」、「頭皮環境の改善」が主目的であれば育毛剤、「発毛」や「毛量増加」を強く望むのであれば発毛剤、という判断になります。また、「副作用のリスク」に対する考え方も判断材料になります。育毛剤(医薬部外品)は比較的副作用のリスクは低いとされていますが、発毛剤(医薬品)には、初期脱毛や頭皮のかゆみ、かぶれなどの副作用が起こる可能性があります。医薬品であることのリスクを理解した上で使用する必要があります。最終的にどちらを選ぶべきか迷った場合は、自己判断せずに専門家に相談することをお勧めします。ドラッグストアの薬剤師や、皮膚科医、AGA専門クリニックの医師などに相談すれば、ご自身の状態に合った適切なアドバイスを受けることができます。特に発毛剤の使用を検討する場合は、購入前に薬剤師からの情報提供を受けることが義務付けられています。