ラーメンのスープを飲み干したり、味の濃いおかずをご飯と一緒にたくさん食べたりするのが好きな人は多いですが、そのような塩分過多の食生活は高血圧の主犯格であると同時に、髪の毛にとっても最悪の影響を与えることを知っておくべきです。塩分(ナトリウム)を摂りすぎると、体は体内の塩分濃度を薄めるために水分を溜め込もうとし、血液量が増えて血圧が上昇します。これが慢性的な高血圧を招き、血管を傷つけることは前述の通りですが、塩分の害はそれだけにとどまりません。過剰なナトリウムは、髪の成長に不可欠なミネラルなどを尿と一緒に体外へ排出させてしまう作用があると言われています。さらに、塩分の摂りすぎは腎臓に負担をかけますが、東洋医学では「腎は髪を司る」と言われ、腎機能の低下は抜け毛や白髪に直結すると考えられています。また、塩辛いものを食べると喉が渇き、水分を多く摂るようになりますが、これが「むくみ」を引き起こします。頭皮も皮膚の一部ですから当然むくみますが、頭皮がむくむと毛根が圧迫され、血流が悪くなり、抜け毛の原因となることがあります。さらに、味の濃い食事は往々にして脂質や糖質も多く含まれていることが多く、これらが皮脂の過剰分泌を招き、脂漏性皮膚炎などの頭皮トラブルを引き起こすリスクも高めます。薄毛を気にするのであれば、育毛剤にお金をかける前に、まずは毎日の食事の塩分量を見直すことが先決です。減塩醤油を使ったり、出汁の旨味や酸味を活用して塩分を控えたりすることで、血圧を下げ、腎臓を守り、髪に必要な栄養を留めることができます。減塩は地味な努力ですが、確実にあなたの血管と髪を守る強力な盾となるのです。