高血圧対策のための食事療法として有名な「DASH食(ダッシュ食)」などを中心とした血圧を下げる食事は、実はそのまま優秀な「育毛食」としても機能することをご存知でしょうか。血圧を下げる食事の基本は、減塩に加えて、野菜、果物、海藻、豆類、魚などを積極的に摂り、飽和脂肪酸(肉の脂など)を控えることです。野菜や果物に豊富に含まれるカリウムは、体内の余分な塩分を排出し、血圧を下げる働きがありますが、同時にビタミンやミネラルも豊富で、これらは髪の生成や頭皮の健康維持に欠かせない栄養素です。例えば、抗酸化作用のあるビタミンCやEは血管と頭皮の老化を防ぎますし、海藻に含まれるミネラルは髪のツヤを守ります。また、青魚に含まれるEPAやDHAといったオメガ3脂肪酸は、血液をサラサラにして血圧を下げる効果があるだけでなく、血行を促進して毛根に栄養を届きやすくし、炎症を抑えて抜け毛を防ぐ効果も期待できます。さらに、大豆製品に含まれるイソフラボンは、血圧を安定させるだけでなく、AGAの原因となる男性ホルモンの働きを抑制する効果があると言われています。逆に、高血圧の大敵であるジャンクフードやインスタント食品、脂っこい肉料理などは、頭皮の皮脂を増やし、血液をドロドロにして薄毛を進行させる原因となります。つまり、血管に優しい食事は髪にも優しく、血管を傷つける食事は髪も傷つけるのです。「血圧のために食事制限をする」と考えると辛いかもしれませんが、「髪を生やすために美味しい健康食を食べる」と考えれば、モチベーションも上がるのではないでしょうか。毎日の食卓を変えることが、血圧計の数値と鏡の中の自分を変える第一歩になります。