睡眠の質を高めて血圧と髪を守る方法
忙しい現代人が削りがちな睡眠時間ですが、十分な睡眠をとることは、血圧を正常に保ち、髪を育てるための基本的かつ不可欠なメンテナンス作業です。睡眠中は副交感神経が優位になり、昼間活動して高くなっていた血圧や心拍数が下がり、血管のダメージが修復される時間です。しかし、睡眠不足や睡眠の質が悪い状態が続くと、夜間でも交感神経が緊張したままになり、血圧が下がらず、血管への負担が蓄積されていきます(夜間高血圧)。これは動脈硬化を進行させ、頭皮への血流を悪化させる大きな要因となります。一方、髪の毛にとっても睡眠はゴールデンタイムです。髪の成長や頭皮の修復を促す成長ホルモンは、入眠後の深い眠り(ノンレム睡眠)の間に最も多く分泌されます。睡眠不足で成長ホルモンが不足すると、髪の成長サイクルが乱れ、髪が十分に育つ前に抜け落ちてしまったり、新しく生えてくる髪が細くなったりします。また、睡眠不足はストレス耐性を低下させ、さらなる血圧上昇や抜け毛を招くという悪循環も生みます。良質な睡眠を得るためには、寝る直前のスマホやPCの使用を避けてブルーライトをカットすること、夕食は就寝の3時間前までに済ませること、ぬるめのお湯に浸かってリラックスすることなどが有効です。また、枕やマットレスなどの寝具を見直すことも大切です。特に高血圧の人は、睡眠時無呼吸症候群を併発していることが多く、これが夜間の血圧上昇と低酸素状態による毛根ダメージを引き起こしている可能性もあるため、いびきがひどい場合は専門医に相談することも検討すべきです。「寝る子は育つ」と言いますが、大人にとっても「寝る人は髪が育つ、血圧が下がる」というのは真実なのです。