四十代に入ってから急激に頭頂部の薄毛が進行したいわゆる「つむじハゲ」あるいは「O字型」と呼ばれる症状に悩むCさんの症例をご紹介します。Cさんは自分ではなかなか見えない頭頂部の異変に気づくのが遅れました。ある日エレベーターの防犯カメラのモニターに映った自分の頭上を見て愕然としたそうです。そこには地肌が丸く透けている自分の姿がありました。慌てて合わせ鏡で確認するとつむじを中心にカッパのお皿のように薄毛が広がっていたのです。仕事のストレスや年齢的なものだと諦めかけていましたが同窓会で同級生たちの髪を見て一念発起し治療を決意しました。頭頂部の薄毛はAGAの中でも比較的治療効果が出やすいタイプと言われています。これは頭頂部には血流が比較的豊富にあり薬の成分が行き渡りやすいためです。Cさんの場合も進行度は中程度でしたが毛根自体はまだしっかりと残っており治療への反応が良いと予測されました。医師は基本となるフィナステリドの内服薬とミノキシジルの内服薬を処方しました。四十代という年齢を考慮し健康状態に配慮しながら定期的な血液検査を行い慎重に経過を観察することになりました。治療の効果は予想以上に早く現れました。服用を開始して三ヶ月目の検診でマイクロスコープを使って頭頂部を撮影したところ一つの毛穴から一本しか生えていなかった髪が二本三本と増えているのが確認されました。また既存の髪にもコシが出てきて一本一本が太くなっているのがわかりました。Cさん自身もシャンプーの時の指通りが変わったことや朝の枕元に落ちている抜け毛が激減したことを実感していました。この時期からCさんは治療に対して非常に前向きになり禁煙にも挑戦するなど生活習慣の改善も並行して行うようになりました。半年後のビフォーアフター写真は衝撃的なものでした。治療前は頭皮が白く透けて見えていた頭頂部が黒々とした髪で覆われつむじの渦がはっきりとわかるまでになっていたのです。家族からも「お父さん髪増えたね」と驚かれるほどでした。Cさんの場合薬との相性が非常に良かったことに加え頭頂部という部位の特性がプラスに働いた好例です。帽子を被らなくても外出できるようになり人の視線が頭に行くことを気にせず会話に集中できるようになったことが何より嬉しいと語っています。一年が経過する頃にはCさんの頭頂部は二十代の頃と遜色ないほどの密度を取り戻しました。ここで医師と相談し発毛を促すミノキシジルの量を減らし維持を目的としたフィナステリド中心の治療へとシフトしました。一度改善してしまえば維持するのは比較的容易であることもAGA治療の特徴です。Cさんの事例は頭頂部の薄毛に悩む中年男性にとって非常に希望の持てるニュースです。気づいた時点で早めに行動を起こせば年齢に関係なく劇的な改善が見込めることを証明しています。見えない部分だからこそ放置せずに勇気を持って治療を始めることが大切です。
頭頂部の薄毛が劇的に改善した四十代男性の治療記録